HACCPなら世界で通用する

日本では2020年から義務化されるHACCPですが、他の国ではすでに採用されている制度です。

そもそもはNASAが宇宙飛行士の食事を作るときに利用したガイドラインでした。完成品をサンプリングするような検査では、不良品が混ざっていることがあるため、宇宙空間では困ってしまいます。そこで提供するすべての食品が管理された状態で製造されて確認されるシステムが必要だった経緯があります。20年前に食品の国際規格を決める委員会がガイドラインを示されていますが。国際的に通用する品質を示すためにはHACCPの適用が避けられない状況です。

アメリカやヨーロッパではすでに義務化されていて、十分な実績があります。カナダやブラジルでは一部で義務付けされていて、制度として運用されています。今までの日本の衛生管理は完成品に対して抜き取り検査を行い、ある程度の割合で問題がなければ全数の検査は行わないというものです。

これでは食中毒や異物混入を完全に防いでいるとは言えない状態です。輸出をする際に海外の反応として、この取り組みでは不十分と思われるのは当然と言えます。日本で製造された食品を海外に輸出する際に、HACCPによる衛生管理がなされているかどうかは、受け入れ国の印象に大きく影響を与えることになります。国際的にやり取りをする業者にとっては大きな問題であり、スムーズなやり取りを実現するためには欠かせない取り組みと言えます。

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