大容量の記憶装置として今では多くの分野で使われているHDDですが、故障を据えるとデータを抜き出すことができなくなります。
トラブルが発生する前に予測できればデータの移動ができますが、明確な判断基準がありませんでした。最近では温度管理することで、予測できる可能性が出てきました。HDDはパソコン内に入っているものや外付けのケースに入っているものがありますが、いずれも50度を超えて作動しているとトラブルに発展するリスクが高くなります。HDDに温度管理用のセンサーが搭載されているので、常に監視することが可能です。
アプリケーションを使って異常値が見られたら警告するように設定することも可能です。同じように記憶装置として使われているSSDは、70度と少し高めの温度まで稼働することができます。ただし、それを超えて動作させることで動かなくなることが予想されます。中には温度上昇によって自ら動作を止める安全装置が備わっているものもあります。
発熱の主な原因は機械的な摩擦によるもので、摩擦熱が全体に影響し、トラブルを引き起こすことになります。温度上昇が見られたら、買い替えの時期と思って早めの対応が必要です。動くうちにデータを移動したり、バックアップを取ることで万が一の事態に備えましょう。データさえ保護できれば、問題は最小限に抑えることが可能です。少しでもおかしな兆候があれば、温度管理によって気がつくことで安心な環境を維持することができます。