温度計センサーは身近なところでも大変多くの電化製品に用いられています。
一つの例として、朝にコーヒーメーカーでコーヒーを飲むことにしている人も多いでしょうが、このような電化製品にはまず間違いなく温度計センサーが使われているはずです。水を入れてスイッチを押すと自動的にお湯が沸くでしょうが、これは別にスイッチを手動で入れてヒーターに通電している以上、そのような機構が特になくても実現は可能です。ところが、例えばお湯がコーヒー粉に注がれ終わって無くなってしまうとおそらくは自動でヒーターが切れるようになっているはずです。
でないと空焚きになってしまい危険極まりないでしょう。この、お湯がなくなるとヒーターが自動的に切れるというのは、別の原理を使うことも可能ではありますが、温度計センサーを用いるのが分かりやすいでしょう。お湯がある間は、ヒーターは決して100度を超えることはありませんが、お湯がなくなってしまえば100度を超えて温度が上昇し始めるでしょう。
そこで例えば101度になればお湯が無くなっていると判断してヒーターのスイッチを切るように設計することができます。あるいは、できあがったコーヒーを適温に保温しておく仕組みが付いているコーヒーメーカーもあるでしょう。保温するためには、当然ながら保温すべき対象物の温度を知ることができなければなりません。ここでもやはり温度計センサーが用いられていることが分かります。