温度計センサーを装着した運搬車両は最近非常に増えていますが、湿度計センサーが用されている車両は意外と少ないものです。
これは一般的な物品の輸送にはあまり湿度の影響を受けるものが少ないことや、日常的に運搬される物品の中には湿度を敏感に意識することが必要なものがないことが挙げられます。しかし、湿度計センサーを取り付けている車両にしか運搬することができない物品が世の中には存在しており、またこれらの物品を輸送する事は高い利益を得られることが多いので意識をすることが必要です。
湿度を十分に意識して運搬しなければならない物品とは、主に美術品や骨董品などが挙げられます。日本では様々な美術展や古い骨董品などを展示する展示会が比較的頻繁に行われており、展示物のほとんどは博物館や美術館からの借用品であるため細心の注意を払って運搬しなければなりません。美術品や骨董品は湿気の影響を非常に受けやすく、通常保管されている博物館や美術館でもその湿度管理が徹底されていることから、輸送中であっても徹底した湿度管理が必要となるのです。
そのため運搬が可能な車両は湿度計センサーが準備されている車両に限られ、温度と合わせて徹底した管理がなされなければなりません。これらの輸送は非常に貴重なものであることから輸送料金も高額となり、運送会社は高い利益を得ることができる可能性があるのですが、その条件が湿度計センサーが取り付けてあることになる場合が多いのです。そのため、あらかじめこれらの設備が準備されているとその仕事を請け負いやすくなります。