モノづくりの中で温度管理が必要なケースは多いかと思われますが、温度管理を行うことは、製品の品質を維持させることに繋がります。
例えば、高すぎるとバリが多く出現するようになる、逆に低すぎるとショートが発生しやすくなる、適温でモノづくりを行えば、バリやショートなどの不良品を減らす効果に繋げることができます。管理をする時に欠かせない温度計は、対象物に対して現在の温度を計測する形で行われるのが多いのですが、最近は温度計を使うのではなく、温度センサーを利用して温度管理が行われるケースも多くなっています。
温度センサーは対象となう物体の温度を監視する、異常な温度に達した時には警告表示やアラーム音を鳴らして異常を知らせることができます。さらに、装置の中には温度センサーで得た温度データに応じて設備機器の温度を上昇もしくは下降して自動運転を可能にするものもあります。
温度センサーはサーミスタなどのような電子部品で、温度管理の対象になる部分に取り付けられ、熱の伝達に応じてセンサーが働く、センサーから得たアナログデータはデジタルデータに変換が行われ、コントロールを行う回路にデータを送信、受け取る側のマイコンが温度を上昇させる、もしくは下降させる信号送信するなどの仕組みを持ちます。この場合の温度管理はすべてコンピュータが行うので、作業者が自ら温度計を使って管理する必要がありませんし、自動組付けなどが行われている製造業などは工数削減効果も出て来ます。