家庭でも冷蔵庫の温度管理は大切ですが、飲食店などでは使用する業務用冷蔵庫の温度に気を配ることがとても重要になってきます。
大半の細菌は10℃以下になると増殖が緩やかになるため、食材を仕入れたらすぐに冷蔵庫あるいは冷凍庫に入れることが必要です。15℃以下で保管すれば、完全に増殖が停止するため、常に温度に気を配ることがポイントとなります。業務用ともなれば、仕入れた食材を大量に保管することになりますが、あまりに詰め込みすぎると内部が冷え切れません。食材を入れるときは、全体容量の7割程度にとどめましょう。
少しでも熱いものを入れたり、頻繁に開閉することでも温度がかなり上昇します。温度上昇により食材が傷みやすくなってしまいますので、温度管理は適切かつこまめに行い、上昇しないよう対処を行う必要があります。従業員が1日に何度も冷蔵庫の温度を確認して記録するのも有効な手段ではありますが、ただでさえ忙しい中で記録や管理を忘れてしまうなど、負担になることもあるでしょう。
そんな場合に役立つのが、温度管理システムです。温度管理システムは、冷蔵庫の温度管理や状態を自動的に監視してくれます。このシステムの導入により、点検を忘れたり記録ミスなどの人為的なミスが避けられます。もちろん従業員の負担が減るため、仕事に集中できますし、PCなどで一元管理することによって報告なども簡単になるでしょう。中には異常を検知するとリアルタイムで担当者に通知してくれるようなシステムもありますので、そういったシステムであれば事前にトラブルを防げる可能性も高まります。